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2008年06月03日

aviutlでアニメをもっときれいにエンコード 【フィルタ設定編】

aviutlには多数のフィルタ機能があるが、このフィルタ機能を正しく使っていくことにより、アニメの場合絵をかなりきれいにすることができる。

アニメはほとんどがSD画質のアップコンバートで放送されているのだが、この場合はHD画質と見違えるほどの美しさになり、HD画質の場合はもっときれいにすることができるのだ。それではさっそく、aviutlのフィルタ設定を見ていきたい。

なお、今回使用するフィルタは「がらくたハウスのがらくた置き場」にて配布されている「非線形処理な先鋭化」と「これ用前置フィルタ」、そして「Makki's Software」のWarpSharpフィルタ、透過性ロゴフィルタ、ロゴ解析プラグインを使用する。

これらを使用することで地デジで放送されているアプコン(アップコンバート)アニメをより美しく保存することが可能になる。ただしBS-i等でよくみられるクロスカラー&ドット妨害はHDソースの場合avisynthを使用しないと除去出来ないので注意が必要。

クロスカラードット妨害
(左)クロスカラー。虹色ノイズともいわれる。 (右)ドット妨害。
ちなみに両者ともBS-iのCLANNADがソース。何のためのBSだ。

では、早速処理に入る。

まず、前述したプラグインをすべてaviutlに放り込む。するとaviutlの「フィルタ」部分にいろいろな項目が追加されていると思うので、確認してほしい。

とりあえず今からやることをするとどうなるのか、ということを先に確認しておこう。また、今から紹介する設定はあくまでも私好みな設定であり、環境や個人の趣味によって細かい設定はどんどん変更していただきたい。


フィルタなし

aviutlフィルタなし
これがフィルタなしの絵。拡大してみるとわかると思うが、全体的にボケボケである。アニメソースの場合、これをフィルタ処理することで…


フィルタあり

 フィルタあり
このように輪郭をくっきりしたり、右側にあるテレビ局のロゴ(ウォーターマーク)を除去したりすることができる。

「あはは、よくわかんねーや」という場合は、この目を見てほしい。

nofilter_eye.jpgfiltered_eye.jpg
左側はフィルタ処理をしていない場合の目、右側がフィルタ処理をした場合の目である。右側になるとアプコン画質とは思えないほど美しく仕上がっているのがお分かりになるだろうか。このように、aviutlはフィルタ処理を行うことでアニメをもっときれいに仕上げることが可能なのだ。

では、肝心の設定方法。まず、設定→フィルタ順序の設定から、ロゴ解析→透過性ロゴ→サイズの変更→クリッピング&リサイズ→Prefilter for Nonlinear Sharpen(「これ用前置フィルタ」)→nonlinear sharpen(「非線形処理な先鋭化フィルタ」)→WarpSharp の順番で処理を行うように設定をする。その後、PV4やMonsterXソースの動画をaviutlに読み込む。

ロゴの消し方はまた後日書くとして、今日は非線形処理フィルタとWarpsharpの使い方について。

まず、「フィルタ設定」より「prefilter for nonlinear sharpen」をクリック。右側にあるチェックをつけたあと、weightを100にして閉じる。

次に、「nonlinear sharpen」をクリック。同様に右側にあるチェックをつけておく。まだデフォルト設定で置いておこう。

nonlinear sharpenの設定画面を出しておいたまま、「warpsharp」をクリック。これのチェックもつけてみる。そのあと、非線形処理とwarpsharpのフィルタ設定を適当に動かし、自分なりのベストポイントを探そう。

非線形処理な先鋭化はぼやぼやした線をはっきりさせるフィルタであり、warpsharpは線を細くしてすっきりさせるフィルタである。この両者を組み合わせることで、「ぼやけた部分をくっきり→少し削って元の太さに」ということをすることができる。あまりやりすぎると絵が変わってしまうので注意。

私は以下の設定で使っている。

WS000008.JPG

WS000006.JPG

この設定だと両者とも強すぎるので、あとは各自の好みで設定していただければ幸いである。ちなみに、画像として切り出す場合と、動画として再生する場合では、微妙に設定方法を変えたほうがいい。上の設定は画像として切り出して壁紙化するときにつかった設定なので、かなり強くなっているということである。

ちなみに当方の環境(C2D E6600)だと、すべてのフィルタをはずして運用した場合にかかる処理時間が1時間程度、この設定にしてさらに「クリッピング&リサイズ」と「Lanczos 3-lobed 拡大縮小」、「ロゴ透過」を使用した設定でかかる処理時間が2時間30分程度。まあ、時間がかかるのは仕方ない。

次回、局ロゴ(ウォーターマーク)のはずし方を紹介する。

admin : 17:20

2008年05月27日

PV4+AviutlでハイビジョンDivX動画を作る

先日PV4を購入した。PV4はD4端子を備えたアナログハイビジョンキャプチャボードで、別途チューナーを購入することで地上デジタルやBSデジタルをハイビジョン画質で録画することが出来る優れものである。最近は「フリーオ」というPCで地デジをTSのまま保存できる究極のキャプチャデバイスが登場したばかりだが、まだまだ品薄で入手できる見込みは低く、当分の間はこのPV4にお世話になりそう。
さて、そのPV4だが、そのままの状態ではアースソフト謹製の独自コーデックによるファイルしか作ることが出来ない。しかもこのファイル、1分あたり0.5GBと相当デカいファイルとなる。そこで今回はaviutl等を利用しハイビジョン画質のままこいつを圧縮してみよう。
とりあえずDivXがインストールされているのが前提。

まずは録画(キャプチャ)
エンコードの前に純正のPV.exeで何らかの番組を録画しておく必要がある。地デジなら1440x1080i、BSデジタルなら1980x1080iに画像サイズを設定し、録画しておこう。

用意するもの

もちろんaviutl、DivXがインストール済みであることは前提。必要に応じてLameなどもインストールしておきたい。なお、圧縮コーデックとしてはH.264やXvidのほうが優れている面も多くあるが、今回は互換性や扱いやすさからDivXを選んだ。いずれコンピュータの性能が高まればH.264が一般的になっていくだろうし、その方が良いのだが、現状ではエンコードに時間がかかりすぎるため非現実的。
ちなみにE6600を3.0GHzで動かしたマシンにおいて、ソースにもよるがDivXで再生時間の2倍~4倍、H.264の場合4倍~6倍かかる。
さて、それでは設定をしていく。

0.準備段階
まず、「自動フィールドシフトインタレース解除プラグイン」をダウンロードしたら解凍し、中に入っているafs.aufをaviutlのインストールフォルダにぶち込もう。また「PV3 Aviutlプラグイン」の中身と「拡張AVI出力プラグインplus」の中身も同様にぶち込む。そしてaviutlを起動する。
まず、「ファイル」→「環境設定」→「システムの設定」にて「最大画像サイズ」を1980x1080に設定し、また「画像処理のスレッド数」をデュアルコアなら2、クアッドコアなら4に設定。その後一度aviutlを終了し、もう一度起動する。
もう一度起動したら、PV3/PV4で録画したファイル「**.dv」をaviutlで読み込む。

1.画像サイズをいじる
「設定」から「サイズの変更」を選び、1440x1080iで録画した場合は「1440x810」、1980x1080iの場合は「1980x1080」と入力しておく。

2.インタレース解除を設定する

インタレースってなんぞや?って場合はこの辺を参照のこと。
Field1

まず、「設定」から「インタレースの解除」を選び「自動フィールドシフト」と「トップフィールド→ボトムフィールド」を選ぶ。ちょうど上の図のような形になる。その後「自動フィールドシフトの設定」を選ぶと、次のような画面が出る。

Field2

とりあえず、

  1. 通常放送の場合「残像最小化」を指定
  2. アニメや映画の場合は「映画/アニメ」を指定
  3. スポーツ中継や動きの激しい番組の場合「動き重視」を指定

しておけば間違いはない。「24fps固定」などはとりあえず使用しない。

3.出力する
あとは出力するだけ。だがここでは「自動フィールドシフト」で選んだものによって処理方法が若干異なる。

3.1.「動き重視」を指定した場合
「ファイル」→「AVI出力」を指定する。ビデオ圧縮、オーディオ圧縮をそれぞれ指定しそのまま保存をすればOK。

3.2.「残像最小化」「映画/アニメ」を指定した場合
「ファイル」→「プラグイン出力」→「拡張AVI出力plus」を選ぶ。「ビデオ圧縮」を選ぶとそこにビデオ圧縮と音声圧縮ふたつの設定が出来る画面が出てくるので、そこで設定を行う。

Ws000001

出力フレームレートは「120fps」とし、一番下のPlus欄は「自動フィールドシフトv7対応」と「ビデオ先読みスレッド」(マルチコアCPUの場合)にチェックをする。
で、問題の上の部分だが、今回は先もあげたように圧縮プログラムにDivXを使用した。DivXの設定はこんな感じ。

Divx-Bitrate-1

放送時のビットレートが地デジの場合は17Mbps、BSデジタルの場合は22Mbpsなので、それを考えてビットレート(レートコントロールの場所にある、**kbpsという値)を指定するのが良いだろう。なお、エンコーダプリセット値は(利用する場合は)6~8が良い(上の図では3となっているが、これでも質は悪くない)。また、レートコントロールでは「品質依存」での設定も出来るが、その場合はターゲットクォンタイザーを3から5程度に設定すると良い(ちなみに数字がデカくなると品質は下がる)。
オーディオの設定はLame MP3を利用するのがよいだろう。コーデックのインストールはこの辺にのっている。なお、5.1chソースの場合はAC-3でエンコードしても良いと思うが、5.1chソースの番組なんてWOWOW以外ではあまり見ない。

とりあえず以上の設定でハイビジョンDivX動画を制作することが出来る。次回、DivXコーデックのプリセット設定やH.264でのエンコード方法をちょろっとだけ紹介してみる。

admin : 12:22

2008年02月27日

【レビュー】Macbook Airがやってきた! その1:はじめに

2月7日からアップルストア(リアルストア)でも販売が開始されたMacbook Air。当初は在庫が非常に少なく変えない人が続出していたが、2月13日現在は「運が良ければ」持ち帰りすることができる状態にはなっているらしく、本日私もめでたく渋谷にて購入することが出来た。

Macbook Airは、私のように「OS Xが動く、持ち運びが出来るノートが欲しい」と思っていた人間にはうってつけのノートである。もちろんバッテリの付け替えが出来ず、さらにMagSafeを利用しているために外部バッテリを取り付けることも出来ないという致命的な欠陥はあるのだが、それでもこの薄さ、この重さのMacを僕は待っていた。

本題に入る前に、僕のモバイルPC遍歴とモバイルPC感をざっと語っておきたい。僕が最初に出会ったモバイルPCは、VAIO typeUであった。これは僕が購入したわけではなく、友人が使用していて少し見せてもらったという幹事なのだけれど、このとき僕は「モバイルPCは何でも出来る、素晴らしい物だ」という確信を得た。のちにこの確信は間違っていたことに気がつくのだけれど、とにかくそのとき僕は「手のひらに広がるPC」の世界に魅了されていた。

その後、僕はLOOX Pを買い、OQOを買い、Roan Vegaを買い、そしてLOOX Uを買った。しかしどれも満足行く物ではなかった。A5サイズ以下のモバイルPCは、分厚いという致命的な欠点を抱えていたのだ。僕は普段、B5サイズの書類とA4サイズの書類を併用している。その際、A5以下のノートPCを鞄に入れると、その横の部分がデッドスペースとなってしまう。もしこのPCがB5あるいはA4サイズであり、さらに非常に薄いものであったら、鞄全体のスペースはかなり節約できるのに、ということをいつも考えていた。また、これらのPCは遅い。LOOX Pは結構いいCPUを積んでいるのだけれど、それでも1.8インチHDDが足かせとなって全体的に非常に動作が遅く感じる。そういうわけで僕はだんだんとモバイルPCから離れ、結局重たいMacbook Proを持ち歩くことになった。やはりフルサイズキーボードは素晴らしい、などと思いつつ。理想のノートを探しはしていたのだけれど、dynabook SS RXやLet's Noteはダサいし、VAIO Type SZやVAIO Type Gは「ソニー製は壊れやすい」というイメージがあるからちょっと…と重い、結局そのままでいた。

さて、そこに現れたのがMacbook Airだ。

Macbook Airは非常に薄いノートPCだ。僕はアップルがA5以下のPCを出さずに、あくまでも「フルサイズ」にこだわったのは、正しい選択だと思っている。もしこのノートPCがこの半分の大きさで、けれども2倍の厚さであったら、おそらく僕は上に書いた「結局鞄がかさばる」という理由から、この製品を買わなかったと思う。
ただし薄さの犠牲になった点がいくつかある。それはバッテリー、そして拡張性だ。僕は正直、Macbook Airを日本のメーカーが創っていたら、拡張性に関しては日本メーカーのほうが上をいっていただろうな、と思う。Let's Noteはほぼ同じサイズながら光学ドライブを搭載しさらにもっと軽い。それに小型化は日本の十八番だ。逆に、アップルのすごいところは、(恐らく「拡張性を重視してコストが上がるならいっそのこと全て排除しコストを下げたほうがいい」などという経営判断もあったのだろうが)拡張性を全て削り実質的にUSB1つにしてしまい、さらにRemoteDiscを導入したところにある。こういう思い切った決断は、「とりあえず入れておいた方が便利じゃね?」的思考をしがちな日本のメーカーには出来ないだろう(別にそれが悪いと入ってない。入るのなら入っていた方が勿論好ましい)。結局のところこのノートPCは持ち運び用のノートPCである。モバイル用はあくまでもモバイル用なのである。それを考えれば、このように「削るところまで削る」という戦略は正しいと言える。実際、外出先でUSBを使用する機会はイーモバイルのデータ通信カードを利用する時くらいだし、他にはUSBメモリを差し込んだりするくらいだ。「PCカードスロットがない」などという意見もあったが、そもそもMac OS Xに対応しているPCカード自体が少ないし、昔のibookにはそんなものついていなかったので、いわゆる「スイッチ」な人以外はそこに違和感を感じないと思う。逆に、Bootcampを入れてWindowsで使用することを前提とするなら、このマシンを選ぶよりもdynabook ss sxやVAIO TypeGを選んだ方が、効用は大きいと思う。

だたひとつ気になるのはバッテリだ。公称5時間のバッテリは、正直少ない。日本のメーカーなら(ryと考えてしまうのは当然だ。ここは「デカブツしか創らなかったアップルがようやく薄型のノートを出してくれたのだから」と自分を騙すしかない。モータリゼーションの進むアメリカでは薄型のノートに対する需要がそもそも少ない(と思う)のだから、その中でアップルがこういった製品を出してくれたことを、まずは評価したい。これで重たいMacbook Proを持ち運ばずともCodaを使えると思うだけで、この製品を買った価値がある。だから、この製品はMacユーザーには大変価値のある製品だけれども、Windowsユーザーが振り向いて購入してくれるかどうかは未知数だ。さっきも言ったとおり、デザインの面を除けば、Dynabook SS RXやLet's Noteのほうが、製品としては遙かに優れている(それでも僕がmacに惹かれてしまうのは、やはりこの製品が美しく、哲学的なものを持っているからだろう)。さらにいえば、かつてのVAIO 505 ExtremeやDynabook SS 2000、MURAMASAシリーズなどは、非常に秀逸な機種であった。特に505Extremeは非常に物欲をそそられる商品であったが、どうもマニア向けな製品であったらしく、あれ以後ソニーは超薄型のノートPCを販売していない。

話がずいぶんと違うところにいってしまった。さて、ここでMacbook ProとMacbook Airの比較写真を何枚かお見せしたい。

Air

全体。これだけでは何も分からないといわれそうだが、まず液晶の縁部分が結構多い。ここを削ればもうすこし薄く出来そうだけれど、でも薄くできないのだろう。上側にはBuilt-in iSight カメラがくっついていて、その横にはマイクと光センサーがくっついている。キーボードはMacbook Proと同じくキーボードライトがついていて、暗い中でも作業をすることが出来る。
キーボードの品質は、Macbookのキーボードが堅くなった感じ。少なくとも新しいApple Wireless Keyboardよりは打ちやすい。個人的にはMacbook Proの方が打ちやすいと感じるが、この辺は好みの問題となりそうだ。

Airandpro

Macbook Proと並べてみた。隣のは15インチの製品なのだけれど、こうしてみるとMacbook Airがずいぶんと小さく見える。外見はMacbook ProとMacbook Airはほとんど変わらない材質なのだけれど、ふたを開けると結構違う。

Airandpro2

実際に重ねてみた。Macbook Proのほうが気持ち大きいくらいで、正直たいした差があるようには見えない。しかしそれでもAirのほうが断然小さく見えるのは、やはり丸みを帯びていて、しかも薄いためだろう。

Airandpro3

Macbook Air(上)とMacbook Pro(下)。Macbook Airは驚異的に薄いことがよくわかると思う。コネクタにアクセスする部分が開いているので若干太めに見えるが、実際はもっと薄い感じ。こればかりは実機を実際に確認してもらわないと、難しい。

ということで、今回のレポートでは、あまり綺麗とはいえない写真を使ってAirを少しだけ紹介してみた。次回はMacbook Airとのスペック/動作速度の違いをお伝えする。

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