[Di]【レビュー】Macbook Airがやってきた! その1:はじめに
トップページ> Apple Computer , コンピュータ > ハードウェア , 2008年02月27日
2月7日からアップルストア(リアルストア)でも販売が開始されたMacbook Air。当初は在庫が非常に少なく変えない人が続出していたが、2月13日現在は「運が良ければ」持ち帰りすることができる状態にはなっているらしく、本日私もめでたく渋谷にて購入することが出来た。
Macbook Airは、私のように「OS Xが動く、持ち運びが出来るノートが欲しい」と思っていた人間にはうってつけのノートである。もちろんバッテリの付け替えが出来ず、さらにMagSafeを利用しているために外部バッテリを取り付けることも出来ないという致命的な欠陥はあるのだが、それでもこの薄さ、この重さのMacを僕は待っていた。
本題に入る前に、僕のモバイルPC遍歴とモバイルPC感をざっと語っておきたい。僕が最初に出会ったモバイルPCは、VAIO typeUであった。これは僕が購入したわけではなく、友人が使用していて少し見せてもらったという幹事なのだけれど、このとき僕は「モバイルPCは何でも出来る、素晴らしい物だ」という確信を得た。のちにこの確信は間違っていたことに気がつくのだけれど、とにかくそのとき僕は「手のひらに広がるPC」の世界に魅了されていた。
その後、僕はLOOX Pを買い、OQOを買い、Roan Vegaを買い、そしてLOOX Uを買った。しかしどれも満足行く物ではなかった。A5サイズ以下のモバイルPCは、分厚いという致命的な欠点を抱えていたのだ。僕は普段、B5サイズの書類とA4サイズの書類を併用している。その際、A5以下のノートPCを鞄に入れると、その横の部分がデッドスペースとなってしまう。もしこのPCがB5あるいはA4サイズであり、さらに非常に薄いものであったら、鞄全体のスペースはかなり節約できるのに、ということをいつも考えていた。また、これらのPCは遅い。LOOX Pは結構いいCPUを積んでいるのだけれど、それでも1.8インチHDDが足かせとなって全体的に非常に動作が遅く感じる。そういうわけで僕はだんだんとモバイルPCから離れ、結局重たいMacbook Proを持ち歩くことになった。やはりフルサイズキーボードは素晴らしい、などと思いつつ。理想のノートを探しはしていたのだけれど、dynabook SS RXやLet's Noteはダサいし、VAIO Type SZやVAIO Type Gは「ソニー製は壊れやすい」というイメージがあるからちょっと…と重い、結局そのままでいた。
さて、そこに現れたのがMacbook Airだ。
Macbook Airは非常に薄いノートPCだ。僕はアップルがA5以下のPCを出さずに、あくまでも「フルサイズ」にこだわったのは、正しい選択だと思っている。もしこのノートPCがこの半分の大きさで、けれども2倍の厚さであったら、おそらく僕は上に書いた「結局鞄がかさばる」という理由から、この製品を買わなかったと思う。
ただし薄さの犠牲になった点がいくつかある。それはバッテリー、そして拡張性だ。僕は正直、Macbook Airを日本のメーカーが創っていたら、拡張性に関しては日本メーカーのほうが上をいっていただろうな、と思う。Let's Noteはほぼ同じサイズながら光学ドライブを搭載しさらにもっと軽い。それに小型化は日本の十八番だ。逆に、アップルのすごいところは、(恐らく「拡張性を重視してコストが上がるならいっそのこと全て排除しコストを下げたほうがいい」などという経営判断もあったのだろうが)拡張性を全て削り実質的にUSB1つにしてしまい、さらにRemoteDiscを導入したところにある。こういう思い切った決断は、「とりあえず入れておいた方が便利じゃね?」的思考をしがちな日本のメーカーには出来ないだろう(別にそれが悪いと入ってない。入るのなら入っていた方が勿論好ましい)。結局のところこのノートPCは持ち運び用のノートPCである。モバイル用はあくまでもモバイル用なのである。それを考えれば、このように「削るところまで削る」という戦略は正しいと言える。実際、外出先でUSBを使用する機会はイーモバイルのデータ通信カードを利用する時くらいだし、他にはUSBメモリを差し込んだりするくらいだ。「PCカードスロットがない」などという意見もあったが、そもそもMac OS Xに対応しているPCカード自体が少ないし、昔のibookにはそんなものついていなかったので、いわゆる「スイッチ」な人以外はそこに違和感を感じないと思う。逆に、Bootcampを入れてWindowsで使用することを前提とするなら、このマシンを選ぶよりもdynabook ss sxやVAIO TypeGを選んだ方が、効用は大きいと思う。
だたひとつ気になるのはバッテリだ。公称5時間のバッテリは、正直少ない。日本のメーカーなら(ryと考えてしまうのは当然だ。ここは「デカブツしか創らなかったアップルがようやく薄型のノートを出してくれたのだから」と自分を騙すしかない。モータリゼーションの進むアメリカでは薄型のノートに対する需要がそもそも少ない(と思う)のだから、その中でアップルがこういった製品を出してくれたことを、まずは評価したい。これで重たいMacbook Proを持ち運ばずともCodaを使えると思うだけで、この製品を買った価値がある。だから、この製品はMacユーザーには大変価値のある製品だけれども、Windowsユーザーが振り向いて購入してくれるかどうかは未知数だ。さっきも言ったとおり、デザインの面を除けば、Dynabook SS RXやLet's Noteのほうが、製品としては遙かに優れている(それでも僕がmacに惹かれてしまうのは、やはりこの製品が美しく、哲学的なものを持っているからだろう)。さらにいえば、かつてのVAIO 505 ExtremeやDynabook SS 2000、MURAMASAシリーズなどは、非常に秀逸な機種であった。特に505Extremeは非常に物欲をそそられる商品であったが、どうもマニア向けな製品であったらしく、あれ以後ソニーは超薄型のノートPCを販売していない。
話がずいぶんと違うところにいってしまった。さて、ここでMacbook ProとMacbook Airの比較写真を何枚かお見せしたい。
全体。これだけでは何も分からないといわれそうだが、まず液晶の縁部分が結構多い。ここを削ればもうすこし薄く出来そうだけれど、でも薄くできないのだろう。上側にはBuilt-in iSight カメラがくっついていて、その横にはマイクと光センサーがくっついている。キーボードはMacbook Proと同じくキーボードライトがついていて、暗い中でも作業をすることが出来る。
キーボードの品質は、Macbookのキーボードが堅くなった感じ。少なくとも新しいApple Wireless Keyboardよりは打ちやすい。個人的にはMacbook Proの方が打ちやすいと感じるが、この辺は好みの問題となりそうだ。
Macbook Proと並べてみた。隣のは15インチの製品なのだけれど、こうしてみるとMacbook Airがずいぶんと小さく見える。外見はMacbook ProとMacbook Airはほとんど変わらない材質なのだけれど、ふたを開けると結構違う。
実際に重ねてみた。Macbook Proのほうが気持ち大きいくらいで、正直たいした差があるようには見えない。しかしそれでもAirのほうが断然小さく見えるのは、やはり丸みを帯びていて、しかも薄いためだろう。
Macbook Air(上)とMacbook Pro(下)。Macbook Airは驚異的に薄いことがよくわかると思う。コネクタにアクセスする部分が開いているので若干太めに見えるが、実際はもっと薄い感じ。こればかりは実機を実際に確認してもらわないと、難しい。
ということで、今回のレポートでは、あまり綺麗とはいえない写真を使ってAirを少しだけ紹介してみた。次回はMacbook Airとのスペック/動作速度の違いをお伝えする。
投稿者 admin : 2008年02月27日 05:39
« 【レビュー】アップル社の無線LANルーター、AirMac Extremeを使う | トップページ | amazonのウィッシュリスト(欲しいものリスト)から個人情報が漏れている件 »
現在の記事:【レビュー】Macbook Airがやってきた! その1:はじめに
