[Di]【レビュー】アップル社の無線LANルーター、AirMac Extremeを使う
トップページ> コンピュータ > ハードウェア , 2008年02月27日
各社が製品を当時、もはや供給過多にも見える無線LANルーター市場。現時点で802.11nドラフトに対応した製品もかなり増えているが、その中でも「高い」価格設定となっているのがこのアップル社による「AirMac Extreme」である。正直「必要以上にデザインを求める人か、あるいはアップルファンしか購入しないのではないか?」と思えるこの機種だが、いったい機能はどれほどのものなのだろうか?
ちなみに802.11nドラフト対応のいわゆる「高速無線LANルーター」は、最安値がPLANEXのMZK-W04N-Xという製品で、だいたい7000円程度で購入することが出来る。ちなみに、1万円台前半に多くの製品が集中している感じなので、2万1000円する「AirMac Extreme」は結構高値なほうに入る。ただ、安い機器はEthernetポートが100BASE/Tだったりするので(本機は1000BASE/Tである)注意が必要だ。下手すると「無線ネットワークよりも有線ネットワークのほうが遅い」なんていうことにもなりかねない。
さて、21000円も出してわざわざAirMac Extremeを選択するメリットは、どこにあるのだろうか。
全般
正直言って、機能的に見ればAirMac Extremeはあまりよろしくない。特に複数固定IP利用時には必須となるIP Unnumbered機能やマルチNAT(静的NAT + IPマスカレード)が搭載されていない製品は、高価格なルーターに関していえば、本機のみしかない。本機に搭載されているUSBポートを使用すればプリンタ共有や共有ディスク(AirDiskと呼ぶ)が簡単に使用できる点は賞賛に値するが、しかし本来の「ネットワーク」の機能を疎かにしている点は、大きな失点である。
但しデザイン上の好みがあるならば、やはり本機を利用するべきであろう。これまでの製品といえば、縦長でさらに上に巨大なアンテナが張り出しているという格好であったが、AirMac Extremeは横型で、それもアンテナなどは一切存在しない美しい作りとなっている。それでも電波強度は巨大アンテナ付きの機種とほとんど変わらないというから驚きである。
しかしまあ、アップルの独自性を出すならば、AirMac Expressに搭載されている「AirTunes」機能を本機にも搭載するべきだろう。正直、デザイン上の利点を除けばAirMac Extremeを選択する理由はあまりない。
管理画面
とはいえ、AirMac Extremeは美しい管理画面を採用している。ルーターといえば、通常はあらかじめルーターに設定されているIPアドレスをブラウザに打ち込むことでブラウザ上から設定するものであるが、AirMac Extremeは専用のソフトウェア(「AirMacユーティリティ」)を使用して設定する。
ソフトウェアを使用して設定するというと、なんだか「いつまでたってもPCからルーターが見えない(認識できない)」なんていうネットワーク機器ならではのうざいトラブルを抱えがちであるが、本機の場合は簡単に認識してくれるのでありがたい。
管理画面では、ウィザードに従って設定を行う方法と、「手動設定」を押して自分で設定を入力する方法の二つがある。ウィザードを使用するとかなりシンプルかつ簡単に設定できるが、カスタマイズはあまり出来ない。一方手動設定の場合は、SNMPの利用なども含め結構高機能にいろいろと使用することが出来る。インターフェースは「さすがアップル」といわんばかりで非常に使いやすい。某OPT100Eのように訳の分からない設定方法を採用していることもなく、大変鮮やかなインターフェースである。初心者には結構お勧めできるかもしれない。
ちなみに、NATの設定は結構しっかりしたものが付いている。まあ、付いていなかったらキレるけど。
結論 -アップルの独自性をもっと打ち出せ
アップルの無線機能のうち、もっとも素晴らしい機能はAirTunesである。AirTunesの紹介は省くが、この機能は今のところAirMac Express with AirTunesという製品にしか搭載されていない。
この素晴らしい機能を、アップルはAirMac Extremeにも搭載するべきだろう。それはそれくらいの付加価値がないと、AirMac Expressは購入するに値しない製品であるからである。正直、IP unnumbered機能も搭載していないような無線ルーターに21000円も払う人間はほとんどいないと思う。それこそデザインに魅せられるか、重度のアップル信者しか購入しないのではないか。そのような中でこの製品を価格に見合うものにしたてあげるのであれば、AirTunesの搭載が手っ取り早い方法となる。一度使ったら便利で手放すことが出来ない「AirTunes」機能を是非とも本機に搭載して欲しい。そうすれば、かなり魅力的な製品になるのは間違いない。
次回、802.11nが果たしてどれくらい「速い」のかをお届けする。
投稿者 admin : 2008年02月27日 05:39 | ![]()
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