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2007年07月28日
Super Mapple Digital ver.8 レビュー
昭文社の地図ソフト「Super Mapple Digital」を使っている人は多いだろう。またZERO3ブーム以降、Windows Mobileにインストールできる「Pocket Mapple Digital」目当てでこのソフトを利用している方もいるはずである。
そんなSuper Mapple Digitalが先日ver.8にアップデートされ、販売が開始された。ではSuper Mapple Digital ver.8はver.7と比べて何が変わり、そしてアップグレードする価値があるものなのか、今回はレポートをしてみたい。
なお、同時にver.8に付属しているPocket Mapple Digitalも利用してみた。そのレポートも合わせてお送りしよう。
さて、今回ざっと使用してみて大きく変化していると思われるのが、
- ソフト自体のレイアウト
- 地図の精度
の2点である。そのほかにも英語地図の作成ができるなど便利な機能が追加されているのだが、ユーザーが一般的に使用するなかで大きく影響してくるのはこの二点だろう。
①について、ソフト自体のレイアウトが大きく変更されているのは、上に掲載した図をみていただければ幸いである。それまでのごちゃごちゃしたデザインからOffice 2007を思わせる簡単なレイアウトに変化しているのがおわかりだろう。Office 2007が正直「つかいにくい」デザインの変化であったのに対し、このSuper Mapple Digital ver.8はシンプルなレイアウトになっており、大変使いやすい。地図ソフトのレイアウトとしてはかなり使いやすくなったのではないかと個人的には感じる。
さて、問題は②である。これまでSuper Mapple Digitalを使っていて残念だったのは、ウェブ上で使えるフリーの地図ソフト(Google Mapsなど)のほうが場合によっては詳細な地図を表示する、ということだった。Google Mapsはゼンリンの地図を使っているのだが、ゼンリンの地図は建物一軒一軒の形をほとんどすべて表示してくれるため、「この建物が目指す建物なのか」などと一目でわかり大変便利だったのである。対してSuper Mapple Digitalは主要な建物の形しか表示されず、詳細さがGoogle Mapsに劣ることもしばしば存在した。

(Google Mapsにおける地図)

(それまでのSuper Mapple Digitalの最大詳細地図)
さて、今回この状況は一新されたと思ってかまわないだろう。Super Mapple Digitalもゼンリンの地図と同様、航空写真や都市計画図を参考に詳細地図の大幅な拡充を図ったのである。その結果、Super Mapple Digital ver.8では下のレベルまで詳細な地図を表示することができる。

(Super Mapple Digital ver.8における最大詳細地図)
見ておわかりのとおり、気持ち悪いほど細かく建物の形が分かる。これならゼンリンの提供する地図を使う各種サービス(NAVITIME、Google Mapsなど)にも負けていないし、大変便利である。詳細地図がこれほどまで詳細になったことだけでもvef.8は買う価値があるといえる。
さて、それではPocket Mapple Digitalに関してはどうだろうか。私は現在Pocket Mapple DigitalとBluetooth接続型GPSを併用しているので、その結果をご紹介しよう。
Pocket Mapple Digitalでは、大幅な機能拡充はない。検索機能の不満もそのまま残っているし、上にあげた詳細地図はPocket Mapple Digitalでは利用することができない。だが、NMEAログの保存がそのままできるようになった点は非常に素晴らしい。これでSuper Mapple Digital独自のカスタムログ形式に苦しむ必要もなく、またPocket Mapple Digitalだけでログを取りながら地図を参照、ということができるようになる。なお、アドエス(Advanced/W-ZERO3[es])上でも問題なく動作したことを付け加えておく。
以上で紹介したとおり、Super Mapple Digital ver.8は前のバージョン(ver.7)と比較し「詳細地図が増えた」という大きなポイントが存在する。このポイントに惹かれるならばPMD ver.8は「買い」だろう。逆に、Google MapsがGoogle earth、カシミール3Dで事足りるという場合には必要ないかもしれない。
2007年07月16日
史上最速のデータ通信サービス! イーモバイル「D01NX」を試す
史上最速かつ定額制、さらにはウィルコムの定額データ通信サービスとほぼ同じ価格設定にして10倍程度の性能(公証)を持つ、 イーモバイルのサービスがついに開始された。現状では基地局の数も少なくまたサービスエリアも狭いものの、 イーモバイルが公開している情報ではどんどんとエリア拡大をして言っているとのこと。事実、 東京都内でもエリア外の場所でつながるようになってきていることが確認されている。今日はこのイーモバイル対応のCF (コンパクトフラッシュ)対応型データ通信カード「D01NX」を用いながら、どれほどのスループットがでるのか、 またどの程度の実用性を持つのかをレポートしてみたい。

さて、上記の写真がネットインデックス社製CF型データ通信カード「D01NX」である。 このカードは現在ではWindowsのみの対応となっているが、将来的にはMacやWindows Mobile、 Zaurus等への対応が予定されている。端末のインストール自体は簡単で、 ドライバやユーティリティ等をインストールすればそのままユーティリティを使用した通信が可能となる。購入時店員に尋ねてみたところ、 やはりWILLCOMからの移行が大変に多く、月額6000円にして最大3.6Mbpsの通信が可能であることへのウケは非常に良いという。
(D01NXをFMV LOOX P70U/Vにさしたところ)
なお、このD01NXには外部アンテナも付属しており、使用することで感度を上げることができる。
スピードはいかほどか?
さて、誰もが気になるのが「果たしてどの程度の速度が出るのか」ということである。 イーモバイルのサービスはいくらHSDPAを採用し高速な通信が可能になっているとはいえ、 周りにも利用者が多数存在し一つの基地局へトラフィックが集中すると、必然的にスループットが低下してしまうことが考えられるからだ。 そこで今回は電波が4本の場所、電波が1本の場所それぞれでスピードテストを実行した。 スピードテストにはspeed.rbbtoday.comのサービスを利用した。
結論からいえば、電波が4本の場所では下り速度が2.81Mbps、 上り速度が60kbpsであった。公証値が下り3.6Mbps、 上り384kbpsであることを考えると、非常に良い結果が出たのではないか。電波状況の良い場所では、 イーモバイルのサービスはかなりの威力を発揮することが見て取れる。また、電波1本(たまに圏外になることもある)では、 下り速度が384kbps、上り速度が30kbpsであった。 電波がバリバリ立っているところと比べれば劣るものの、それでもかなりのスピードが期待できることが見て取れる。
それでも欠点がある…
イーモバイルのサービス自体の欠点ではないのだが、D01NXには致命的な欠点がある。 それは発熱がひどいことである。今回FMV LOOX P70U/VというA5型モバイルノート端末で試した結果、D01NX本体はかなりの熱を持ってしまった。どうもこの「発熱がひどい」 というのは随所で報告ようである。このカードはWindows Mobile端末やZaurusにも対応する、とのことだが、 この発熱から考えると、PDAで使用するのはかなり大変なのではないか、と考えることができる。事実某氏はこのD01NXをVaio typeU(ゼロスピンドルモデル)にて使用してみたところ、CFスロットが大変に熱くなり手で持てる状況ではなかったという。 下手するとD01NXだけでなくPDAやPC本体を壊しかねないほどの発熱なだけに、 次回の機種ではこの部分に絶対的な対策が必要なのは明らかだろう。
なお、PCカードスロット型のD01NEではそのようなことはおこらないということなので、 モバイル端末で利用する予定のない場合はこちらを選択したほうが賢明だろう。
いずれにせよ、このイーモバイルの端末はそれなりのノートPCを使用し、またエリア内であれば、かなりの実用性を持っている。 外出先で高速なインターネット環境が必要である場合、WILLCOM社製品を使用するよりも確実に満足度が高いだろう。 もちろんエリアが狭いという致命的な問題はあるものの、これは徐々に解消されていくと思われる。Windows MobileやZaurus対応のドライバが早く出てほしいものだ(もちろん熱の問題はあるが・・・)。
2007年07月03日
ニコニコ動画(RC)は課金によってどこまで高速・快適に?
完成度:[3/5]
ニコニコ動画(RC)がオープンしてすでに一か月以上たった。そしてニコニコ動画(RC)の最大の特徴は「プレミアム会員制度」 が導入されたことだろう。 ニコニコ動画は現在深夜など回線に多大なる負荷がかかる時間帯に関して一般ユーザーには動画の画質を下げて配信することで対応している。 しかし最近はそれでも「なかなか再生されない」「メッセージサーバーに接続できない」などの症状が多発していた。はたして課金することで、 これらの回線トラブルを解消することは可能なのだろうか。
ニコニコ動画運営側は課金により「専用サーバーによる夜間、休日でも快適なサービス」を保証するとしている。 しかしネット上では課金した結果どの程度の品質が保証されるのかの分析がきちんとなされておらず、 ヘビーユーザーも課金をするかどうか悩んでいるといった状況が起こっているようだ。 そこで今回はニコニコ動画(RC)のプレミアム会員サービスに申し込み、 一般の無料ユーザーと実際ニコニコ動画を利用するにあたって決定的に違う点はあるのかどうか、レポートしてみたい。
実験の内容
今回の実験はニコニコ動画の再生に関して一般無料ユーザーとプレミアムユーザーにどの程度の違いがあるのか、 ということの検証を目的としている。すなわち
- 動画の読み込み速度
- メッセージサーバーへの接続速度
- ニコニコ動画の各種サービス(検索、マイリスト登録など)の利用速度
に関して一般会員とプレミアム会員にどの程度の差異が存在するのかを調べる、ということだ。それでは、各点に関してみてみたい。
読みこみ速度・メッセージサーバーへの接続速度
実験時間帯は深夜0時。おそらくこの時間はニコニコ動画の負荷がピークを迎えている時間帯だろう。一般ユーザーの場合、 動画の再生が始まるまで非常に長い時間がかかるほか、動画が再生中に停止してしまったり、 あるいはコメントサーバーにアクセスすることができない、という事態が頻発する。 もちろんこれらは動画の画質が低く抑えられ配信されているのにもかかわらず発生しているわけだ。
ではここでプレミアムユーザーとしてアクセスするとどうなるだろうか。現時点では大変スムーズに配信され、 またストレスなく動画の再生ができることが確認できた。動画にアクセスするとびっくりするほどぐんぐん動画のダウンロードが進む。 一番初期のニコニコ動画と同じくらい早く、大変快適である。またメッセージサーバーへのアクセスも非常にスムーズに行うことができるため、 プレミアムサービスの価値は非常に高い。
(一般ユーザーとしての再生状況とプレミアムユーザーとしての再生状況の比較動画を掲載予定)
その他のサービスの速度
検索や動画一覧の閲覧に関しては、当然のことながら一般ユーザーとプレミアムユーザーで違いは見られなかった。 もちろんニコニコ動画の「検索」が致命的に遅くなるということはほとんどないが、それでも検索がたまに重くなる時がある分、 この点での改善が見られればいうことはないだろう。
とはいえ、今後全体的にサーバーが増強されていく中で、ニコニコ動画のブラウジングを行う際にたまに発生する「不快感」 は解消されていくのではないか。また検索がもたついてしまうのは動画が増えていくのに従い「仕方がない」面もあるので、 我慢が必要になるかもしれない。
課金に500円の価値はあるか
それでは、ニコニコ動画(RC)において、課金する価値はあるのだろうか。私が思うに、ニコニコ動画をストレスなく利用したい、 あるいは高画質で利用したいという方にはお勧めできるものであると感じる。 課金することによってニコニコ動画にスムーズにアクセスできるようになることは明白であり、 この点においてプレミアムサービスの価値は高いと考えられるからだ。またニコニコ動画側は課金サービスを「プレミアム」とし、 課金に見合った品質の提供を約束している以上、今後さらに多くの人間にニコニコ動画が解放され、 一般向けサーバーがますます重くなったとしても、課金ユーザーにはスムーズなアクセスが保証されるのは当然のことである。 リア充やサラリーマンなどの場合、家にいる時間が限られている場合が多い。 そんな人が帰宅した後の深夜自宅帯サクサクとニコニコ動画を用いたいというのであれば、この課金サービスを利用しない手はないだろう。
逆に、低画質でも十分に楽しめる、あるいは負荷が重い時にまでニコニコ動画を利用しようとは思わないユーザーの場合、 課金する必要はない。また24時間ニコニコ動画を閲覧可能な自宅警備員などは特に課金する必要もないだろう。ただしこちらの場合にも 「深夜にリアルタイムで楽しく見てみたい」という場合に関しては課金をした方がいいかもしれない。 しかし一般ユーザーでも辛抱強く待てばメッセージサーバーに接続することはできるため、 画質を特に問題としなければ課金する必要はないのではないだろうか。
つまりプレミアムサービスは動画再生状況の向上に確かに良い変化をもたらすが、サービスに500円の価値があるか、 ないかを考えるのは個々人の利用状況によって違ってくる、ということだろう。「500円」 を払うことでニコニコ動画は確実に利便性が向上するが、その利便性の向上が利用者の需要にかなっているかは一様に判断することができない。
もっともこれらの結論は「動画の閲覧」に関してのみを指標としているため、 SMILEVIDEOにおける容量制限など別の理由をもととして課金をするユーザーもいることだろう。上の結論はあくまでも「動画の閲覧」 をメインとする場合に限っての参考として、割り切った利用をしていただければ幸いである。
