[Di]学生の株式投資は全く無意味ではないのか

トップページ> 社会 , 2006年07月08日

「高校生から始める株式入門」「小学生でも出来る株式投資」....
最近こういったたぐいの本が増えてるよね。まあ、一時期に比べてずいぶん収まった気がするけど、でもこういう系の本が多いのは明らか。マスコミでも、

  • 株式投資に挑戦する小学生
  • 夢は起業!株式投資で「資本金」を稼ぐ現役高校生に迫る

とかいう特集をよくやっている。というか、そういう系の話はマエもこのサイトで書いた気がする。

まあ、ぶっちゃけ僕は経済に詳しくない。だから、別にここで書いた記述が合っている核心はないし、専門家が見たら笑い転げてしまうような内容になっているかもしれない。けれども、ネットで「高校生、中学生、小学生といった学生が株式投資を行うこと」に関して反対意見を記述しているサイトは少ないので、書いてみることにしたのだ。

まあここでは小学生が馬鹿親に「ぼくちゃんも株式投資やってみようね」と言われてやるような株式投資は除外しておいて、中学生とか高校生がお年玉とかを資本金にしてがんばっちゃうようなやつを想定して考えてみる。見る人の立場によってはずいぶんと考え方が違うために腹立たしく思えてしまう方もいるとは思うが、そういう時はコメント欄やら掲示板やらを活用したり、「馬鹿な厨房の文章にかまってる暇はない」とでも思って無視しておいてください。

中学生や高校生が株式投資を始めることが多くあるらしい。ネット上にも、「高校生が株式投資に挑戦!」的なブログが多くある。そういう所の意見をまとめると、彼らが株式投資を始めた理由は、大半はこのようなものであるらしい。

  1. 経済に興味があるから
  2. 経済学を勉強したいから

まあとにかく、大半は「経済」に関連して始めている訳ね。でも、これって本当?と思う訳です。どういうことかというと、僕に言わせてもらえばどうせ君たちはお金が欲しくて、そしてホリエモンなんかを見て、株式投資というのはかんたんにもうかるんだということをかんがえて、そうやって始めたんでしょ?と思ってしまう訳ですよ。

学生が株式投資をやるなという批判を見ると、その多くが

  1. 働かないで金を儲けるということを子供のうちから学んでいると、将来的によくない
  2. 拝金主義かよ

というものです。でもまあ、これに関しては、実際「なんで?」と聞かれるとうまく切り返せない気がするんですね。楽してもうけられるなら誰でも飛びつきたいものです。拝金主義かよっていうのも、まあ単純に「お金が欲しい」というのが動機になっていると思うし、「拝金主義の何が悪いのか」と言われると困っちゃうので、直接的に彼らを批判することはできない気がするのです。倫理的な問題とかいわれても、ぱっとしないのです。

僕が、なぜ株式投資を中高生がやるべきではないのか考えた場合に一つ思いつくのが、「はたして経済=株なのか?」ということです。彼らは「経済の勉強をしたい」といっていますが、経済の勉強なんて机上の勉強ならたくさん出来る訳です。わざわざ最初から株式投資なんて実践的なことをする必要もない。本当に勉強を望んでいるなら、わざわざリスクを冒すことはしないでいいはず。ようするに、彼らは最初から金が目当てでやっているのでしょう。

まあいいです。そんなことはどうでもいいのです。百歩譲って、「彼らは本当に経済の勉強をしたくて、株式投資を行っている」としましょう。でも、ここでまた新たな疑問が登場する訳です。

  1. 彼らが行っているのは本当に「株式投資」なのか。それは経済の勉強になるのか。
  2. 経済の勉強というのは、中高生の間にすべきものなのか

「1」について。株式投資というのは、本当は興味のある企業、育ってほしい企業に出資することで、その成長を助けるために行うことじゃないの?と僕は思う訳ですが、最近は「将来価値が上がりそうな株式を買って、その売買益を得るもの」という風な解釈になっているみたい。でも、それは結局経済の勉強になるのだろうか。結局、どこにも経済の勉強という要素がないような気がするのですが、どうでしょうか。だって、彼らがやっているのは単なる「ばくち」「かけ」じゃないですか。その企業の経営実態がどうなのかも、どういう業種なのかも知らずに、ただ単にIRを見て「これはあがる」と思った所に「投資」をし、すぐに金を引き上げる。ただ単に、株式市場、上場企業を利用して金儲けをしているだけじゃないんですか。はたして、これは勉強になっているのだろうかという疑問がある訳です。だいたい、経済の勉強というのは、僕から言わせてもらえば、ケインズがどいうとかそういう風なものという印象が強い訳ですね。
結局のところ、彼らは金儲けのためにIRや会社四季報をあさり、特段と興味もない会社に金を出し、ちょっと株価が上がったらさっと引き上げる。IR情報があるとはいっても、ヒント付きの単なる「博打」じゃないですか。しかも、これが実体のない株価上昇をもたらすとかなんとか。これは投資でもなんでもなく、単なる金儲けです。「投機」という言葉が似合っている。

「2」について。彼らのサイトにはよく、「アメリカでは小学生から経済学の勉強をやっている」と紹介されています。またアメリカ至上主義ですか。別にアメリカでやっていることが全て正しい訳じゃないじゃないですか。「アメリカでは全ての国民が銃を持てることが保証されている」。これはいいことなのですか?一概にそうとは言えないはずです。
...というのは置いておくとして、では小学生から経済学を勉強することが、果たしていいことなのか?ということです。そもそも、経済学というのは(僕が知る限り)高度な数学を利用した理論から成り立っているので、小学生から勉強するのは不可能な気がするのですが...。高校の「政治・経済」レベルの話なら、日本でも中学でやりますし、なんなんでしょうね。
それに、それがいいことと一概に言うことはできないはずです。中学生高校生の間は、他にもっと勉強しなくてはいけないことがある。経済学なんて、大学で専攻して大学で頭が腐るほど勉強すればいいのです。専攻すれば、どうせいやでも経済漬けになるんじゃないの。中高生の間はちょっと我慢して、もっと社会的な教養やマナーを身につけた方がいいのでは?友達と話したり、スポーツをしたりせずに、帰ったらすぐにPCに向かってトレード...これは真っ当な生活だと言えますか?こんな生活をしているようでは、人間関係を学ぶことができない気がするのです。

とにかく、中高生で株式投資を行うことはやめた方がいい。それはなぜかといえば、彼らの目的は結局金儲けに終止していて、「経済学=金儲け」という図式の元に、「株式投資」というかっこいい名前のついた「博打」をしているだけだからです。こんなことをしても、何の役にも立たない。本当に経済学を学びたいのなら、「株式投資」ではなくて、「株式会社」だとか、「市場の仕組み」とか、そういたことについて学べばいいのでは?

僕は別に、「労働しないで金を得るのはよくない」とは思いません。そういうことができてしまうのだから、それは仕方がない。もっと問題なのは、「中学、高校時代にしか出来ないことをする時間が、株式投資によって奪われる」ことであり、「経済に対する変な認識が生まれる」ことであるはずです。株式投資が美徳とされているのは、少しおかしいのでは?

最近は一部の学校で、学校が手動となって株式投資を教えている事例があるらしいです。これもおかしい。学校というのは、他にもっと教えることがいろいろあるのでは?学校で経済を教えたいのなら、「家庭科」という名前で行っている「クレジットカードの危険性」だとか、「借金の危険」とか、そういった授業を全部「初等経済」という名前に変えてしまえばいい。とはいえ、中高生トレーダーがそれをする本当の理由は金儲けをしたいことにあるのだから、彼らの意識が変わらなければそれは無理でしょう。

ライブドアにこんな記事が載っていた。

Q:高校生が株式投資をすることに関してどのように感じていますか?
ある意味で就職に役立つと思います。これから伸びていく会社に就職しなければ、ずっと働いていけませんし、給料も当然低いままですよね。もし会社が倒産したらクビですから、これから伸びていく会社を選ぶ上で必要なものを兼ね備えているものでもあると思うし必要だと思う。早くからはじめるべき。 

経済に興味を持ち勉強する子供が増えることは非常に良いことだが、エスカレートして自分のキャパシティを越えた投資をしてしまう中高生が出てしまわないかが懸念されるところである。親や先生も株式投資というものを勉強をしなければいけない時代なって来たのだと感じる。【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJニュースはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

これはライブドアの公式見解ではなく、PJの誰かが書いた一個人の記事な訳ですが、これは高校生「投資家」がライブドアに寄稿した文章の一部です。
「株式投資は就職に役立つ」...本当に役立つのか?「これから伸びていく会社に就職しなければ、ずっと働いていけませんし、給料も当然低いままですよね。」とあるが、就職するというのは伸びている企業に就職して金を得ることであるのと同時に、もう一つ、その企業をさらにのばすために自分が入ることなのではないでしょうか?それに、結局会社が個人を選ぶのであって、そんなのびている会社がどこか知っていても、他にアドバンテージがなければ単なるバカで終わってしまいます。
それと、「早くから始めるべき」とこの人は書いていますが、結局、高校生の株式投資というのは本質をとらえていないギャンブルに過ぎないと思います。

親や先生も株式投資というものを勉強をしなければいけない時代なんていうのは来ません。親も先生も、普通に今まで通り教えていればいいのです。ガキは株式投資がやりたいのなら大学で専攻して専門に勉強するか、社会人になってから全て自分の責任でそれを行えばいいだけの話です。

なんか論理的にめちゃめちゃな文章になってしまいました。仮定に仮定を上乗せしたような文章ですが、ようするに

  • 結局学生は金儲けのために「株式投資」を行っている
  • 「株式投資」は名前を聞くと経済的な感じがするが、彼らが行っている実質的な行動は「ヒント付きのギャンブル」に過ぎない
  • 学生は株式投資よりも社会を知るべきだ

ということです。1年くらい経ってから、もっと勉強してまた記事を書きたいと思います。


投稿者 admin : 2006年07月08日 18:05

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