[Di]俺が大手個人ニュース系サイトを嫌う理由

トップページ> インターネット , 社会 , 2006年07月01日

*自分が読んでも理解不能な文章であったため、2007年6月13日に大幅な加筆修正を行いました。

*ここでいう「ニュースサイト」とは、インターネット上に埋もれた記事をピックアップするなどして作られたネットで話題になったニュースの羅列記事を掲載するサイトを指します。具体的には朝目新聞、カトゆー家断絶、秒刊SUNDAYなどの形態のものです。GIGAZINEなどはむしろプラスアルファ的要素(翻訳、まとめ、GIGAZINEの意見)が充実しているため、入るけど入らないみたいな微妙な位置だとお考えください。

私はいわゆる「ニュースサイト」をあまり好まない。もちろん中には「誰も見向きもしなかった、インターネット上に埋もれてしまっていた情報」を伝えるサイトも存在するし、こういったものは評価できる。だが世の中には「孫ニュースサイト」とも呼べる「ほかのニュースサイトで見つけた情報を引用したニュースサイト」も存在する。この孫ニュースサイトの存在が厄介なのである。おそらくこういった孫ニュースサイトは「ニュースサイト作ってみたい。アクセス数簡単に稼げそうだしアフィでうはうはになるかもぐふふ」といった思惑をもって運営されているのだろうが、実際彼らのサイト運営にはひどいものがある。ちなみになぜ私が「子」ではなく「孫」といっているかというと、一次情報を「親」、ニュースサイトを「子」と見た場合ニュースサイトを引用するニュースサイトは「孫」と見れるためである…。

孫ニュースサイトの記事構成方法はこうである。まず大手ニュースサイト、つまり検索エンジンには引っかからないような中小サイトが掲載している面白いネタ・情報を表舞台に立たせるサイトがそういった情報を掲載する。先ほども言ったとおり、この段階での「ニュースサイト」の仕事ぶりは非常に評価できる。というのも、我々が検索エンジンを使用しても見つけられない有用な情報を彼らは探し出してくれるためである。この大変な作業を経て作られた大手ニュースサイトは読みごたえもあるし、面白い。孫ニュースサイトはこれらの大手ニュースサイトを巡回し、その中で特に面白いと彼らが判断したものを掲載する。しかしその時の彼らの記事掲載方法は何とも卑劣なのだ。

ところでみなさんはアダルドサイトを見たことがあるだろうか。アダルドサイト特有のリンク方法に、「リンク持ち回り制度」と勝手に私が読んでいる方法がある。これはサイトAに掲載されている情報をサイトBが紹介し、さらにサイトCがそれを紹介したとき、

タイトルタイトルタイトルタイトル (サイトB)

というような、

「記事名」(そのサイトの管理者が記事を発見することになったきっかけのサイト)

の形式で掲載するものである。閲覧者はぱっと見たとき、記事名をクリックすればその記事にダイレクトにアクセスできるのだろう、と認識する。しかし実際はそうではなく、記事をクリックしても元記事へのリンクが掲載されているサイトBに飛ぶだけであり、それが繰り返されると「元記事には一生アクセスできない」ということが起こる。

そして孫ニュースサイトでは、多くのサイトが「連合」を組みこの制度を採用しているのである。つまり孫ニュースサイトは複数のサイトが相互リンクの形で「連合」を組み、互いの紹介した記事を再び紹介しあうのである。たとえば私のサイトの場合、

インターネット掲示板:あやしいわーるどで自殺予告->自殺 (おっぱいblog)

という風にリンクされていたことがある。しかし記事名を押しても「おっぱいblog」というニュースサイトに転送されるだけで、私の元記事が表示されるわけではない。同様に「おっぱいblog」にある私の記事の紹介記事にも、

インターネット掲示板:あやしいわーるどで自殺予告->自殺 (AAAAAA)

というような表記がされており、ここで記事名をクリックしても私の記事を紹介している「AAAAAA」というサイトにアクセスできるだけで、私のサイトにはアクセスできない…という巡回が繰り返されるのだ。

ちなみに、記事には元記事へのリンクを張り、( )内の「その記事を紹介していた別のサイト」にはそこへのリンクを張る、といったこともよくされている。つまり

「麻生太郎の口の形は整形だったことが判明」(超ブログ)

となっていたら、「麻生太郎の口の形は整形だったことが判明」をクリックすると元記事、 「超ブログ」をクリックすると元記事を紹介している別ニュースサイトに飛ぶ、という形である。

だがこれもまた訪問者から見れば紛らわしい。そもそも訪問者は一度元ネタが紹介されていたらわざわざそれがまた別の場所で紹介されている様子などみたいとは思わない。正直訪問者にも元記事製作者にも失礼なリンク方法であると私は感じる。紹介元は別個に(---さんのところで見つけたネタ)などと書けばいいのではないか。

そもそも孫ニュースサイトがこういった手法を繰り返すのにはいくつかの理由がある。その一つが連合を組めば見掛け上のアクセス数は稼げるということである。大手ニュースサイトが紹介したニュースをそのまま掲載していれば、たしかにネタの面白さは保証されているし、あとは人を入れ込むだけだ。人を入れ込むためには同じ孫ニュースサイト同士で記事を紹介し合えばいい。訪問者が検索エンジンなどでひっかかったどこかの孫ニュースサイトを訪問すれば、自動的にこの「迷路」に入ることとなり、そしてその「迷路」をたどるうちに自分のサイトにもアクセスが来る、そういう考え方のうちに成り立っているのだろう。

しかし利用者の満足度は限りなく低いものになる。まるで迷宮に入り込んだような訪問者はそのサイトに対して怒りすら覚えるかもしれない。そのようなサイトは固定ユーザーを得る段階に達することがなく、結果としてアクセス数は一定以上に伸びない。見掛け上のアクセス数に惑わされた多くの孫ニュースサイト管理者は、このことを深く自覚するべきなのだ。

そもそも孫ニュースサイトが大手ニュースサイトの一員となれないのは、誰もが見向きもしなかった情報をサルベージし掲載する能力がないからである。能力がないからこそ大手ニュースサイトにぶら下がっていなければならない。そして能力がないからこそ能力がないもの同士集まって訪問者を迷路に誘い込まなくてはならない。そして孫ニュースサイトの存在価値は訪問者が紹介元となった大手ニュースサイトを発見したとたんになくなるのである。

もしニュースサイトを作ろうというのなら、まずこういった「持ち回り制度」の輪の中から外れることである。そして大手サイトがどのような方法で記事を見つけているのか研究してみてほしい。そこで上質な記事とは何かを学んだのち、インターネットの大海原に飛び込んでみてはどうだろうか。もちろん「埋もれた記事をサルベージする」という作業は非常に難しい。だが、それができるようになれば固定ユーザーはおのずとついていくはずだし、また「このニュースサイトは質が高い」とソーシャルブックマークなどで評価を受けるようになれば、より多くのユーザーを引き込むことが可能となるだろう。

私が今まで見てきたサイトの中には、アフィリエイトの導入により「転落」したサイトも存在する。昔は上質なニュースを配信していたのに、現在は「見掛け上のアクセス数の維持」のために他サイトの文章を引用しちょろっとコメントするだけの記事を量産し続けるサイトとなってしまった元優良サイトなど腐るほどある。そうならないよう、自らを戒めてニュースサイトを運営しなければ、いつまでも繁栄をつづけることなどできない。また、すでに個人ニュースサイトは飽和状態に向かっていることも考えなくてはならない。これからは海外ソースを翻訳するなどピックアップにとどまらない「プラスアルファ」が必要になるだろう。


投稿者 admin : 2006年07月01日 23:40

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