[Di]HD(ハイビジョン)放送に見るNHKの悪態と圧力

トップページ> コンピュータ , コンピュータ > ソフトウェア , マイクロソフト , 社会 > 事件・事故 , 社会 , 2006年07月02日

日本マイクロソフト株式会社初代代表取締役として活躍された後、米Microsoft アドバンスト・ストラテジー&ポリシー担当 バイスプレジデント 兼 マイクロソフト株式会社 最高技術責任者(ようするに、米国マイクロソフト副社長兼日本マイクロソフト最高技術責任者)としてさらなる活躍をした古川享氏のブログに、日本でHD放送を開始する際、NHKがHD放送の規格決定に圧力をかけていた、という話が乗っています。

古川亨氏は技術の専門家ですので、かなり信用できる話だと思います。

簡単な内容を言えば、HD放送、つまりハイビジョン放送の規格について、「720p」という信号の規格にするか、それとも「1080i」という信号の規格にするか、ということに関して、NHKが各種団体に圧力をかけていたということ。720pのpは「プログレッシブ方式」を表し、1080iの「i」はインターレース方式、というのを表すようです。詳しくは、wikipedia「走査」頁をご覧ください。数字に関しては、「走査線数」のこと。

どうも、ハイビジョン放送を行うには、テレビ(というか受信機?)、放送機材、撮影機材のすべてが「720p」とか「1080i」とかそういう規格に準拠していることが必要みたい。テレビに関しては、多くの製品が両者に対応している。その中で、放送機材と撮影機材を「1080i」に統一しようというのがNHKのもくろみ。

古川氏のブログによれば、

今となっては、720pや1080pのプログレッシブ方式はプラズマや液晶テレビとの親和性、映画やCGなどの映像制作に有利なバリアブル・ピッチによる撮影、パソコンによる編集や再生環境においてその優位性を疑う人は居ないと思うのですが...1998年からこの1999年5月24日までの間、この720pを日本の放送業界から抹殺しようとする「ありとあらゆる活動を展開した集団」がおり、その軋轢の中で多くの人が傷付き市場から去ることになったのでした。

私個人の主張、そしてマイクロソフトの立場は、1080iと720pどちらが良いか、どちらかひとつを採択するかではなく、仕様の中に1080iと720pを併記して頂きたいというものでした。 

走査線が走り一本ずつの光るスダレを交互に表示して人間の眼の残像を利用してひとつの映像に重ね合わせるという飛び越し走査よりは、一つ一つのセルが自ら発光する、もしくは遮光をオン・オフして光源を反射もしくは直視し映像を表現するフラットパネルの時代には、プログレッシブ(順次)方式が有利と思われました。

と、優位性の確認されている720pを日本市場から駆逐しようとしたようである。現在においての状況に関しては、ITMedia:誰も「本当のハイビジョン」を知らないに書かれている。

どうも、初期の状態では各国とも720p、1080iの両方をサポートしており、放送はその両者が局ごとに混在する状態で行われていたようである。日本においても両者が混在するのではないかと思われたが、1080iに統一され、720pは研究課題としてサポートはするということに決定したらしい。で、そこでNHK、日本放送協会の登場。

テレビ朝日殿が新しいスタジオを作るにあたり、1080i/720pの両用ビデオ・スイッチャーを東芝から導入された時、某放送局のキツイお達しがテレ朝と東芝に飛び、720pの機能は殺して納入するようにとの指示が飛んだそうです。そして、BS-iのスタジオ導入で,1080iのカメラと720pのカメラを性能評価したという話を聞きつけて、「まさか720pのカメラを導入するなんてことはありませんね?」という問い合わせが某局から入ったそうです。

TBS殿も全く同様にメインスタジオへのHD機材導入にあたって1080iと720pの両用システムの導入計画は純粋な技術的観点の選択肢だけではなく、それ以外の見えない力に奔走されておられました。「魂の報道」を標榜するTBS殿の報道部門が、DVC Pro 720pを採択されたことが、唯一の救いと感じられました。

テレビ朝日やTBSはスタジオにハイビジョン機材を導入する際に、1080iにも720pにも対応した機材を使用しようとしたところ、NHKに圧力をかけられ、720p用の機能を全て隠してから搬入するようにしなくてはならなくなったようです。

その後も、松下と一緒に720pの優位性を示すビデオを作ったのに、それがNHKの圧力により松下から取り上げられてしまい、結局自分で「ドル紙幣」を深夜に撮影してことなきを得た話等、かなりアレな話が書かれています。

これはやはり、NHKの利権問題が関わってくるのでしょうか。なにぶんこういう分野には疎いものですので、詳しい方がいたらコメントに突入していただければ幸いです。


投稿者 admin : 2006年07月02日 10:31

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