[Di]早生まれは学歴で不利なのか -“2%”の真実

トップページ> 社会 > 学校 , 2006年07月18日


朝日新聞によれば、一橋大学大学院川口大司助教授の研究により、早生まれは大学受験においても不利であることが明らかになったとのこと。
何を隠そう、僕自身も2月生まれであり、れっきとした早生まれである。

1~3月誕生の「早生まれ」は学歴でもわずかに不利、という統計分析を一橋大大学院の川口大司(だいじ)・助教授(労働経済学)がまとめた。4年制大学卒業の比率が、3月生まれは4月生まれより男性で3ポイント、女性で1ポイント低く、「小学校のころは成績に差が出るとされるが、それがその後の教育過程にも影響している可能性がある」という。

小学受験や中学受験、いわゆる「お受験」に分類されるような受験においては、早生まれが圧倒的に不利であることはよく知られている。とくに小学受験においては、脳の生育度合いから、特徴的な問題を解くためには早く生まれていることが必要である場合が多い。小学校から受験をしても、「受験ロボット化」するだけではないか、という批判はおいておくとして。

しかし、今回の研究によれば、その不利は大学受験にもつながるという。

朝日新聞 学歴と生まれ月の関係

上に示したのが、朝日新聞による「生まれた月ごとの4年制大学卒業者の比率」である。それにしても、女性の大学卒業率というのはいまだずいぶんと低いものだというのが、第一の驚きなのだが。

  小学校の同学年で早生まれの方に成績が低い傾向が出ても、加齢に従って解消されていくとされている。だが、今回の分析は、その後の学歴にも影響が出ている可能性を示した。

この研究においては、大学進学率について考慮しているが、はたして大学進学率がそのまま「早生まれは学歴において不利である」ことの証明になるとは考えにくい。1流大学卒業の生徒のうち、早生まれの割合を計算してみるとか、センター試験の得点率を考えてみるとか、そういったことをやるほうが現実的なのではないだろうか。この調査は全世代を対象として行われているが、個人的には現行世代においての調査をしていただきたい。ただし、現在は大学全入時代に突入しているため、上記に挙げたような方法を取るのが望ましいかもしれない。しかし、実際の成績を考慮しなくてはならないなどの問題もあるため、調査自体は非常に難しいものとなるだろう。だがまあ、この調査では8月生まれが飛びぬけて率がよいのをどうやって説明するのだろう。

いずれにせよ、早生まれと大学進学率の相関関係が成り立つとは考えにくい。もしこの仮説が成り立つとすれば、現役が浪人を破って合格するという事例はもっと少なくてもよいはずである。また、この調査によって、「早生まれは大学に合格できない」などという誇張表現が流布される可能性すらある。結局のところ、大学受験は努力によって認められるものであるはずだ。

余談になるが、うちの学校で早生まれの人間が成績が悪いかと考えれば、そんなことはまったくない。確かに差はあるのだろうか(←僕は権威主義に犯された人間なので、「一橋大学大学院助教授」の書いた論文の内容など、うそのはずがない、と思ってしまうのだ)、しかしそれは努力でカバーできる範囲である、ということである気がする。

投稿者 admin : 2006年07月18日 18:26

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