[Di]スティーブジョブズ氏の伝記

トップページ> Apple Computer , 2005年11月11日


いつだったか、スティーブジョブズの非公認伝記が発売になり、それが問題でその発行元出版社の書籍がアップルストアから一斉撤去されるということがありましたが(参照:HotWired)、この問題になっていた「iCon Steve Jobs」の邦訳版「スティーブ・ジョブズ-偶像復活」が東洋経済新報社より発刊されました。
今日本屋に立ち寄ったところ、偶然発見したので早速購入。中身は結構詳しいところまで書いてあって、スティーブジョブズが消え去り、そして「ネクスト」設立、「ピクサー」に関するところ、そしてアップルへの復帰とiMac、iPod発売・・・といったかんじで、一番興味深いところがいろいろのってていい感じ。

Icon-1

それにしても、スティーブジョブズ氏は昔からいろいろあった人物のようで、そういったところもかなり詳しく書かれています。
ただ、まあアメリオ前CEOのことなどもけっこう肯定的に書かれていたりするので、これまでの「見方」とは少し違った感じなのかも知れません。(ようするに、ジョブズがすべての救世主である、とはかかれていない。)
ちなみに上記サイトにも書かれていますが、面白いエピソードにこんなのが書かれています。

 「双方のメリット、デメリットについて、家族でしばらく話し合った。話し合いは2週間続いた。毎晩、夕食の席で」——毎晩、夕食を食べながら洗濯機について会話する家族とは!——「通常、洗濯乾燥機に関して議論される点は後回しにした。話し合ったのは主にデザインについてだ」。最終的に、一家はヨーロッパ製のほうを選んだ。ジョブズCEOはこれについて、「ヨーロッパ製は値段が高かったが、それはたんに、米国では誰もヨーロッパ製を買わないからだ」と述べている。

 むろん、このエピソードの重要な点は洗濯機そのものではない。ジョブズCEOが、わが子やおそらく(妻の)ローリーンにまで、デザイン重視の教えを広めていたという点だ。洗濯乾燥機選びは、ジョブズCEOにとって明らかに、普通の人が考えるより楽しい作業だったようだ。ジョブズCEOは新しい洗濯乾燥機についてこう述べている。「ここ数年の間に買った物の中で、家族全員が心から満足している数少ない製品の1つだ。この製品を作った人たちは、開発過程でとことん考え抜いている。こんな洗濯乾燥機をデザインするなんて、見上げた仕事ぶりだ」

 そして、この話の最後にジョブズCEOが放った次の驚くべき一言は、ジョブズCEOがデザインをどれほど重視しているかを雄弁に物語っている。「ここ何年かの間に、どのハイテク製品に感じたよりも大きな興奮を覚えた」

これほどまでにスティーブジョブズがデザインを重視しているとは驚きです。確かにアップル社の出す製品のデザインは、彼が復帰してから格段にかわり、そのデザインは多くの企業や製品にインスパイヤされるほどですが、世界中でも開発段階から製品のデザインにまで関わっているCEOはそう多くないでしょうね。
スティーブジョブズ氏といえば、「現実歪曲フィールド」とまでいわれるプレゼンテーションの素晴らしさでしょう。一度間近でみてみたいものです。


"スティーブ・ジョブズ-偶像復活" (ジェフリー・S・ヤング, ウィリアム・L・サイモン)

投稿者 admin : 2005年11月11日 19:49

« avexの諸問題が週刊朝日に掲載 | トップページ | 「引用」に関する解釈 »


現在の記事:スティーブジョブズ氏の伝記