[Di]ソニーはアップルiPodに迫ったのか

トップページ> その他 > サイトについて , 2005年05月10日

最近ちまたでは「ついにソニーがアップル社を駆逐!」だとか、「iPod、ソニー旋風に負ける!」などと言われていますね。
でもこれらの報道の文章をよーくみてみると、実はこの文句、嘘です。嘘以外の何者でもありません。ようするに国内のシェア調査会社が「意味不明な行為」をしたり、「平等性に欠ける調査」をしているからこのようなことがおこるので
す。そして、一つの会社の調査のみを参考して記事を書いた会社、ライターもこれに荷担しているのです。

では、何が嘘なのか、よく見てみましょう。

まずは「iPodの背中が見えてきた!ソニー『ウォークマン』の逆襲」という記事から。いやー、おもしろい。実に巧妙である。

記事文中にこのようなことが書いてある。

長い間アップルコンピュータの独占が続いてきた、国内の携帯音楽プレーヤーの勢力分布に、かつてない変化が起きつつある。ソニーが2005年4月21日に発売した新型「ネットワークウォークマン」が絶好調だ。メモリー内蔵型の「ウォークマンスティック」シリーズの店頭シェアが発売以降、iPod shuffleを抜いて首位に。20GBのHDDを内蔵した「ウォークマンスクエア」も、同一セグメントのiPodシリーズに迫る売れ行きを見せている。

ちなみにこっちの記事にはなんと

 ソニーの「ネットワークウォークマン」が発売された四月二十一日から四日間のデータで、携帯音楽プレーヤー(フラッシュメモリー一ギガバイト以上)のシェアはソニーが59%、米アップル23%となった。

とかかれている。 ヾ( ゚д゚)ノ゛ハァァァァァ・・・・・・・!

どうやらこれらの記事、BCNランキングのこの記事をものにして記入されているらしい。 それを引用してくるとこうだ。

[売れ筋速報]
ウォークマン大逆転、ついにiPod Shuffleを抜き一躍トップに
(2005/04/26 02:36)
 4月21日に発売を開始したソニーの新しいネットウォークマンが迫力あるスタートダッシュを見せている。シリコンオーディオではソニーがアップルを抑え大逆転。HDDでもアップルに肉薄する勢いだ。遅れてやってきた大本命ともいえるソニーの本格参入で、携帯オーディオ市場の地図はがらりと塗り替えられてしまうかもしれない。立ち上がり4日間の販売台数シェアから見る、発売直後の動向を追った(表)。

え?

「立ち上がり4日間の販売台数シェアから見る」?

ちょっとまった!ということは、要するに「ソニーの製品が発売となった後の4日間の売り上げ台数で」ということである。つまり・・・

「ソニーの製品が発売となった後の4日間の店頭でのシリコンプレーヤーの売り上げをみると、ソニーの製品がiPodよりも多くの売り上げを上げていた」

ということだ。

これってシェアというのかね?それに、発売直後にばーっとうれないと、ソニー製品としての地位そのものが危ないと思うのですが。
市場調査を行う会社なのですから、もう少し的確に文章を作るべきなのではないでしょうか。この記事を普通によんでいくと、「今までに国内で売ったiPodの台数<<<<<発売後4日間で売ったソニー製品の台数」ととらえられてしまう可能性が大いにあります。これはおかしい。本当は「ソニー製品発売後4日間で売ったiPodの台数<<<発売後売ったソニー製品の台数」なのに。

ということで、以下のようないかにも回りくどいメールをBCNに送ってみることにしました。

拝啓

このたび貴社記事「ウォークマン大逆転、ついにiPod Shuffleを抜き一躍トップに」を拝見致しました○○(本名)と申します。
お忙しい季節の中、誠に恐縮ですが私のご質問にお答え下さるようよろしくお願い致します次第です。

さて、私が疑問に思っていることは、この記事の内容がはたして「ウォークマン大逆転、ついにiPod Shuffleを抜き一躍トップに」と言うに値するか、ということです。どのようなことかと申しますと、貴社はこの記事の制作のさい、ソニー製品発売後の4日間の店頭売り上げを元に計算し、この結果をはじき出したと当方では判断しております。その結果、ソニー製品のシェアが50%を上回っていたと記載されていますが、このようにある会社の新製品発売後のみ、それもごく短期間で店頭にて販売された台数を比較して、その市場全体のシェアを把握することができるとは思えません。その前日までのすべての販売台数を考慮せず、ソニー製品が発売後直近4日間の統計ただそれだけをもって「市場シェア」、そしてその中で「ソニーのシェアが上昇」とすることに関して恐縮ながら疑問を持たざるを得ない、ということです。
本来の市場シェアとは、 それまでに販売したすべての台数を考慮して計算すべきなのではないでしょうか。普段はこのような計算方法をしている貴社が、今回のみこのような「新製品発売後直近数日間のみ」を判断して市場シェアを割り出していることは消費者に誤解を与えかねないと考えます。この記事を深く考察しないままに読むと、いかにも「ソニーがアップルのシェアを奪った」ととらえられますが、実際には「新製品販売後の数日間」の販売台数を調べたにすぎないからです。新製品販売後、その製品がよく売れるのは至極当然のことであると考えます。

私はなぜ貴社がこのような誤解を招く記事を編纂したのか疑問を持っています。この記事に関して、なぜ「メーカー別の総販売台数」とせず、「4日間の販売台数」としたのか、説明をお願い致します。

敬具

まったく、嘘つかないで欲しいですね。


投稿者 admin : 2005年05月10日 22:06

« iTunes 4.8 デビュー -動画(ムービー)対応へ | トップページ | 「iPod shuffleシェア偽装疑惑」のBCNの矛盾 »


現在の記事:ソニーはアップルiPodに迫ったのか